住宅ローンは固定?変動?インフレ時代の最適な選び方とは

✅ 結論:インフレ時代に「変動一択」は危険。固定かミックス型で守りを固めよう

「住宅ローン、固定と変動どっちがいいの?」

この質問、めちゃくちゃ多いですが、いまの結論はこうです。

💡 インフレ局面では、“変動一択”はリスク大。固定 or 変動+固定のミックス型が有力。

金利が上がり始めている今、目先の安さに釣られて変動を選ぶと、将来“地雷”を踏む可能性があります。


✅ 今の金利状況をざっくり整理

2025年4月現在の住宅ローン金利は、以下のようになっています。

金利タイプ金利水準(概算)備考
変動金利0.3〜0.6%程度銀行間で金利競争中。
低金利が魅力
固定金利(10年)1.0〜1.3%程度将来の金利上昇に備えられる
全期間固定(フラット35)1.5〜1.8%程度安心の代わりにコスト高め

📝 ポイント:

  • 変動は初期コストが安く、借入額を抑えられる
  • 固定は「将来の金利リスク」をヘッジする“保険”
  • 現在、物価上昇と金利上昇圧力が同時に来ている

✅ インフレ局面では固定型の優位性が高まる理由

今、日本は“30年ぶりの物価上昇”という新しいフェーズに突入しています。

  • 2024年のCPI上昇率は 約2〜3%台 を継続
  • 日銀は2024年3月に マイナス金利を解除
  • 今後も 段階的に金利を引き上げる 可能性が高い

この状況下で「変動は安いから」と選んでしまうと、後から利払いが増えて家計を直撃するリスクが。


✅ バブル期の事例:金利が跳ね上がるとどうなる?

過去のデータを見ても、「変動=安全」とは言い切れません。

年代住宅ローン基準金利(変動)
1980年代後半(バブル期)5〜8%
1991年(バブル崩壊直前)8.5%
2025年(現在)0.4〜0.6%

😱 バブル期の住宅ローン金利は 今の10倍以上
将来的に金利が上がれば、返済額も当然増える。


✅ 固定金利は“安心の先払い”。精神的メリットも大きい

固定金利を選ぶことで、

  • 将来の金利上昇を心配しなくてよい
  • 家計計画が立てやすくなる
  • 長期的なリスクをヘッジできる

という安心感を買えます。

筆者自身も固定型でローンを組んでおり、日銀の発表やCPIにビクビクする必要がなく、精神的にもラクです。


✅ とはいえ「固定オンリー」は重い? ⇒ ミックス型という選択肢

とはいえ、固定は利払いが重いのも事実。変動より月々の支払が増えることに抵抗がある方もいるでしょう。

そこでおすすめなのが 変動+固定のミックス型ローン

🔄 ミックス型のイメージ:

  • ローンの半分は変動(例:0.4%)
  • 残り半分は固定(例:1.2%)
  • 全体の“平均金利”を抑えながら、半分は金利上昇リスクに備えられる

💡 家計に余裕がある人は「変動+固定」で守りと攻めのバランスを。


✅ 最後に:ローンは「いま得するか」ではなく「将来どうなるか」で決める

変動型で月1万円安くなったとしても、将来の金利上昇で10万円以上損することもある。

住宅ローンは数十年単位の勝負。今だけを見ず、**「10年後の自分にとってベストか」**で考えてください。


✅ まとめ

タイプ向いている人
変動型キャッシュに余裕があり、金利上昇にも耐えられる人
固定型家計の安定を重視し、将来のリスクを避けたい人
ミックス型少しリスクを取りつつ、守りも欲しいバランス型

あなたのローン選びが、未来の生活を左右します。金利は低いときに“固定”しておくのが、じつは一番お得かもしれません。

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