最近ニュースで「膨らむ国債残高」「物価高」「金利差」なんて言葉、よく聞きませんか?
でも、「正直、よくわからない…」って人も多いはず。
実はこれ、将来のあなたの“資産形成”に直結する話なんです。
日本では人口が減り、経済が伸びず、借金はどんどん増えていく…。
その結果、「円」という通貨がじわじわと信頼を失っているという、ちょっと怖い現実があります。
本記事では、中長期の視点で見たときに「なぜ日本円は弱くなりやすいのか?」
そして、投資家としてどんなアクションが取れるのかを、わかりやすく解説していきます
💣 国債残高が多すぎると、何が起きるのか?
① 金利を上げたくても上げられない【金融政策の自由がない】
普通はインフレが進んだら、金利を上げて物価を抑えるのが常識。
でも日本は…
⛔ 金利を上げると、国債の利払いが爆増。
たとえば金利が1%上がるだけで、
- 国の利払い費用が兆単位で増加
- 他の予算(教育、福祉、防衛)が削られる
- 政治的にもできない(選挙で負ける)
つまり、「金利を上げてインフレを止める」カードが封じられてる状態。
② 社会保障費の増大で、財政にさらなる圧力
そして、ここに追い打ちをかけるのが少子高齢化による社会保障費の増加です。
日本はすでに「人口の3人に1人が高齢者」という超高齢社会。
医療や介護、年金などの支出は年々増えており、社会保障費は国家予算の3割超を占めるまでに。
政治家も高齢者の票を失うのが怖くて、社会保障費の削減にまったく手をつけられず、社会保障費は右肩あがりです。

これが意味するのは──
- 歳出がどんどん膨らむ
- でも税収は増えにくい
- 結果、借金に頼らざるを得ない
つまり国債発行は増え続け、ますます金利を上げられない状況に。
③ インフレが止まらず、通貨の信頼が下がる
金利を上げられない → インフレが続く
→ 円の実質的な価値が下がっていく
海外の投資家から見たら:
「日本はインフレを抑える意思がない(or 抑えられない)」
「それって、通貨としてリスクじゃん」
→ 円売りが進む(=円安)
④ 将来的な“財政破綻”リスクが意識される
「財政破綻」と聞くとギリシャのようなハードクラッシュを想像するかもしれませんが、
日本ではもっとソフトに、じわじわと進行していきます。
- 金利が上げられない → 国債の人気が低下
- 日銀が国債を引き受け続ける(=お金を刷る)
- 通貨の価値が下がる(インフレ+円安)
- 信用が低下し、“円の信頼”そのものが損なわれていく
⑤ 国債が多い国=未来の増税リスクが高い国
この膨大な借金、最終的に誰が支払うのか?
→ 答えは、**国民(=納税者)**です。
- 将来の消費税UP、所得税UP、年金カットの可能性大
- 家計の可処分所得が減る
- 経済がさらに冷え込む
- 投資先としての魅力も低下
- → 円が売られやすくなる
✅ 投資家として何を考えるべきか?
「今はまだ破綻していない」けど、
**「この状況を放置するとどうなるか?」**を他人よりも早く想像するのが中長期投資家の目線。
だからこそ:
- 円だけに頼らない資産構成
- 世界全体に分散されたETF(例:VT、オルカン)
- 外貨建て債券や金など、非円資産の活用
が、これからの時代には**“防御力”**として超重要になってきます。
みんながこの事実に気付いた時には超円安になっていますので、投資においては他人よりも少しでも早く行動することが大事です。
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